
建築設計って残業多くない?
どうすれば減らせるの?
建築設計の残業時間は月平均30~50時間くらい。
ただ、これはあくまで平均で、会社によっては
- 10時間くらい
- 余裕で70時間超えている
など、本当にバラツキがあります。
ただ、安心していただきたいのは「自分で残業時間は減らせる」ということ。
私の友人も元々残業80~100時間→約20時間にまで減らしていました(なのに年収は上がっている)
本記事では建築設計業界の働き方を深掘りつつ「本質的に残業時間を減らす方法↓」まで解説していきます。
今の残業時間にモヤモヤしている方はぜひ最後までご覧ください。
- 現役ハウスメーカー勤務(マンション設計)
- 友人たちのホワイト企業転職をサポート
- 社内リクルーター歴3年(100人以上の学生と面談)
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建築設計職の平均残業時間


まず、建築設計職の平均残業時間を
- オープンワークの平均値
- 私のまわりの体感
- 転職活動中に見てきた求人
等を元に算出すると以下のようになりました。
| 勤務先 | 月平均残業の目安 |
|---|---|
| ハウスメーカー | 30〜35時間程度 |
| ゼネコン | 40〜50時間程度 |
| 大手・組織設計事務所 | 40〜50時間程度 |
建築設計の中でも、会社規模によって多少異なりますが、、
だいたい月30~50時間が平均ですね。
ちなみに、公的な統計だと、建築設計技術者の月平均残業時間は約17時間と出ていました。
参考「マナビジョン」:https://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/list/206/income/
参考「厚労省」:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=20&utm_source=chatgpt.com
ただ、流石にこの残業時間は体感的に有り得ないのと、母集団が「設計職」に絞られていない可能性もあり、私の経験や民間情報を元に算出しました。
2019年の働き方改革関連法案の影響により、
「❌️」締切に追われ、寝泊まりも会社でするような時代
からはかなり改善されていますが、、
建設業以外の業種と比べるとまだまだ多い傾向にあります。



もし現在も「❌️」に該当する会社で働いている方は要注意
また、同じ建築設計職でも業種によって仕事の進め方が若干異なります。
特に「ハウスメーカー」は住宅を多く取り扱う分、商品の仕様や設計プロセスの標準化が進んでいます。
よって、
- オフィス
- ホテル
- 商業施設
- 病院
- 複合施設
などを毎度一から作る「ゼネコン」や「組織設計事務所」に比べて、関係者が少なく、工程が規格化されている分、残業を抑えやすい傾向がありますね。
自分の働いている状況や体感と比べてみてどうでしょうか?



平均より10~20時間以上残業時間が多い人は、大いに改善余地があるよ。
設計職の残業が多くなりがちな理由


設計職の残業が多くなりがちな理由は以下の5つ



まずは自社と当てはまっているか照らし合わせてみてください
顧客対応に追われる
設計は、建物を建てたい人がいて成り立つ仕事です。
そして、建て主の意見がそのまま建物へ反映されます。
つまり、顧客の要望に合わせた
- 打ち合わせ
- スケジュール調整
- 修正・変更など
が発生すると、対応に追われ、縛られやすいです。
実際は
- 打ち合わせの日時が業務時間外
- 修正や変更の手戻り作業に意外と時間がかかる
こういった対応の連続で安定した時間の確保が難しいのが現状です。



対応可能時間をやんわり伝えられるくらいならできると良いかも…
業務範囲が広い
設計の仕事はプランを書いて終わりという訳ではありません。
業種によっても業務の担当範囲は様々ですが、
- 打ち合わせの資料作成
- 法令確認
- 積算やコスト調整
- 行政の対応
- 現場確認や対応
など、業務範囲が多岐に渡ります
そして、業務範囲が多い=各担当者との連携などの対応も求められる…。
など、人的な拘束も残業時間が多くなりがちな要因の一つです。



意外と雑務に時間を奪われがち、、
改善できそうな部分はあるかな…?
納期が短くなりやすい
建築設計はどうしても納期が短くなりがちです。
理由は、引き渡し時期などから先に工期が確定され、そこから逆算して設計期間が決まるから。
発注側も建物を早く利用したいケースが多く、
- 引き渡しまでのスケジュールは基本的にぴっちり組まれる
- 契約後に引き渡しを早めてほしいと言われる
など、理不尽の連続もありえます。
事業計画や土地の取得など、設計外の部分で工程が遅れてしまっても、後の工期がずらせないため最終的に設計期間が圧縮されやすくなるんですよね…。
よって作業日数が確保出来ないため、1日の作業時間が長くなりがちです。



簡単に言うと、スケジュールのしわ寄せが設計期間に来やすいということ。こればかりはどうしようもなさそう…。
複数の物件が同時進行で進んでいる
担当する物件の規模にもよりますが、基本的には複数の物件が同時に進行することが多いです。
住宅などの小さい規模だと10棟以上が動いているというケースも、、
設計期間が上手くズレてくれればいいのですが、、
重なる繁忙期は業務が集中しかなり忙しくなりがちです。



タイミングが重なったときは地獄です
終わりがない
デザインに正解がないように、設計の仕事に完全なゴールはありません。
一度作成したものに対して、翌日に「もっと良いアイデアが思い浮かんだ」など、より良いものにしたくなる瞬間は意外とあります。
完全な終わりがないという状況も設計の残業が多くなる要因の一つですね。



これは設計の面白い部分でもあるので嬉しい悲鳴。だけど、しっかりラインを決めないと自分がやられちゃう、、
残業時間を減らす方法


先程の「残業が多くなる理由↑」は、現実としてありますが、、
実際に「誰にでも」残業時間を減らすことは可能です。



全部自分から起こせるアクションを紹介していきますね
集中時間をつくる
集中時間を作るのは意外と効果があります。
設計は考えながら手を動かす仕事なので、、
作業中、5分おきにチャットや電話が入ると集中が途絶え、業務スピードも落ちますからね。
しかも集中力が途切れた場合、元の作業状態に戻るまでに15~30分もの時間が必要ともいわれています。
「1分だけ」が実は数十分単位でのロスを生んでいるんです。
よって解決策としては、
・午前中は会議を入れない
・電話対応は時間で区切って分担
・集中して作業する時間はチャットの通知を切る
など、目の前の仕事とだけ向き合える環境をつくってみるのが効果的です。
作業のスピードを無理やり上げるのではなく、作業の中断時間を減らすことが最大の効率化だったりします。



休日出勤をすると話しかけられたり、メールや電話の連絡が来ないので想定より作業が進んだという経験をよくするので、如何に集中できる時間を自分から作れるかが勝負になってきたりします。
作業を人に任せる
設計者以外でも出来る仕事を、部分的に人の手を借りて分業するという方法もあります。
特に作図作業や申請業務などは
- 申請担当
- 事務職の方
- 社内のCADオペレーター
などに、任せることで、自分の作業時間を確保できます。
「そんなの申し訳なさ過ぎる」
「絶対お願いできない」
と思いがちですが、自分だけ無駄に残業しているケースは往々にしてあります(それが設計職)
なのでまずは
- 落ち着いて周りを見渡してみる
- ダメ元でしれっとお願いしてみる
を試してみる価値はあるのかなと思います。
「どうせ無理」と言っていても環境は変わらないので、自分からできることをしてみるという考え方・行動も大切です。



やはり人数が多い会社ほど「任せやすい」のは事実ですが、どんな環境でも試してみる価値はあります
上司に交渉する
周りに働きかける取り組みとして、会社(上司)に交渉をする手法があります。
理由は、残業が減らせないのはマネジメント側の責任も大きいから。
例えば以下のような形
| 原因 | 上司ができる対策 |
|---|---|
| 業務範囲が多い | 業務を担当ごとに分散し、明確化する |
| 複数物件の同時進行 | 設計期間や工期が被らないように物件を担当へ割り振る |
| 納期が短い | 受注段階での納期設定に余力をもたせる |
このように対策できる余地は意外とあります。
そして上司も人間です。
「気づいていない」
「まあいいだろう」
といったパターンの連続で、気づけばあなたの仕事が圧迫されているケースも多くあります。
なので、まずは伝えること(できれば具体的に)
例えば
- 一級の資格を取りたいので、残業を25時間以内に抑えたい
- 〇〇業務が△△が原因で圧迫しているので改善できたら嬉しい
など、具体と数字+提案(お願い)ができると、何かしら動いてくれるケースもあります。
ぜひダメ元で試してみてください。



提案をしてみて否定される様なら、正直残業を改善する気がないので次の「転職↓」を考えるタイミングかもしれません
転職する
最後は転職する手段。
これが一番大きく残業時間を減らす方法です。
というのも、ここまで紹介してきた対策は「今いる環境でできる施策」だから。
つまり今いる環境がよくなければ、得られる恩恵(減らせる残業時間)も少ないということです(もちろんゼロではないですが)
そして自分は変えられても、環境(職場)を大きく変えることはできません。
会社に期待をするより、自分から動いた方が明らかに環境は変わります。
とはいえ、いきなり転職はハードルが高いと感じる方が多いと思いますが、、
正直、いきなり転職をする必要はありません。
ぜひまずは「今より良い環境の求人があるか」を確認してみてください。
「そんな会社あるかな…」と諦めそうになる気持ちも少し分かりますが…。
実際、同じ業界で数年働いている場合、気づかないうちにあなたの市場価値がアップしているケースは往々にしてあります(というよりほぼ上がっています)
つまり、今より良い環境を選択できるようになっているんです。



私の周りでも「残業時間は減ったのに、年収は大幅に上がった」というケースは本当に最近よく聞きます。
ただ、
- ハローワーク
- 求人サイト
などで見ると、まだまだブラック求人が多いので、、
ぜひ「建築転職」など、設計のホワイト求人を多く保有している転職エージェントを活用してみてください。
あなたにマッチしている求人はもちろん、どのくらいの条件であれば転職できるかを客観的に把握できます。
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相談だけでも全然問題ないですよ
建築転職以外にもおすすめのエージェントはいくつかあるので、気になる方は以下記事もあわせてご覧ください。


残業が60時間以上ある場合は今すぐに会社を離れた方が良い


残業を60時間以上している人は、残業時間を減らす以前の問題で、その会社に居続けるのは危険です。
また、下記に1つでも当てはまる人も、同様に要注意
- 3ヶ月以上有給が取れていない
- 休日出勤が月に1回以上ある
- サービス残業が常態化している
- 残業が当たり前の状態を上司(会社)が改善しようとしていない
理由は、もはや法律的にほぼアウトだから。
長時間労働が問題になり、働き方改革が起こった2019年以降、建設業界でもそのルールが適用されています。
内容は原則:月45時間・年間360時間以内というルール
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| 年間の時間外労働 | 720時間以内 |
| 時間外+休日労働 | 月100時間未満 |
| 時間外+休日労働 | 2〜6か月平均80時間以内 |
| 月45時間を超えられる回数 | 年6回まで |
出典:厚労省(https://www.mhlw.go.jp/content/001232856.pdf?utm_source=chatgpt.com)
つまり、2019年(建設業界は2024年)の働き方改革以降も会社の体制が変わらず、労働環境が改善されていない会社に勤めているケースが非常に多いです。
こういう会社は5年10年経っても変わりません。
あなたが個人で工夫するようなレベルではありませんからね。
辛い現実ですが、割と今すぐ逃げ出した方がいいくらいです。
ただ、逆に幸いにも建設業全体で人手不足の影響により、企業同士の人材確保競争も熾烈化しています。
厚生労働省が出している建築設計技術者の有効求人倍率は2.85倍ですからね。
企業側も自社を選んでもらうため、雇用環境の改善も進んでいます。



私の周りの建築系出身の友人達も
大半は一度以上転職して大きく環境を変えています。
今後は
- 環境も良くて年収も高い会社
- 多忙で時間的にも気持ち的にも余裕がない会社
両者の二極化は大きく進んでいきます。
ぜひ、今の転職の波があるうちに環境を変える準備をしてみてください。
その疲弊してしまっている時間が本当にもったいないですからね。
先ほど「転職する↑」でもお伝えした通り、いきなり転職せずとも、まずは設計に強い転職エージェントに相談してみて
- 自分の市場価値を確認する
- 今より良い求人がないかを確認してみる
これだけでも忙しいみなさんにとっては貴重で立派な一歩です。
ぜひ以下記事も参考に、みなさんにあった転職エージェントを利用してみてください。





おすすめは「建築転職」です。建築業界を経験してきた担当者も多く、手厚く対応してくれます。
まとめ


建築設計の平均残業時間は、減少傾向にありますが、まだ他業種よりは多いのが現状です。
設計職が忙しい理由は、仕事を請け負う側だからですね。
残業を減らす工夫は以下の通り
・タスクを細分化する
・集中時間をつくる
・人に任せる
・上司に交渉する
・転職する
ただし、
- 残業が60時間以上
- 3ヶ月以上有給が取れていない
- 休日出勤が月に1回以上ある
- サービス残業が常態化している
- 残業が当たり前の状態を上司(会社)が改善しようとしていない
といった会社は、法令違反です。
なるべく早めにその場から離れることをおすすめします。
もちろん上記に該当しない方でも、市場価値は大きく上がっているはずなので、ぜひ一度転職エージェントには相談しておくと今より余裕がある設計職で働ける可能性が開けますよ。





今より良い環境で働ける人が増えるよう祈っています



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